「今月は利益が出ましたか?」
そう尋ねられたとき、いつも「利益が出た」と答えていいのかどうか迷います。
基本的には損切りをしないので、実現損益が毎月積み上がっているという意味では利益が出ています。
実現損益に対して課税されるのですから、実現損益=利益と考えていいはずです。
実現損益に対して課税されるのですから、実現損益=利益と考えていいはずです。
ただ、有効証拠金はそのときの含み損の大小によって減ったり増えたりするので、前月より有効証拠金が減っていると利益が出たとは言いにくかったりします。
純粋な意味での資産は有効証拠金ですが、投資している資産は預託証拠金です。
大きな含み損を抱えている状態になったとしても、それは投資が進んでいる状態なので喜ぶべき状況であったりします。
大きな含み損は、のちに大きな利益をもたらす元となることが期待されます。
大きな含み損は、のちに大きな利益をもたらす元となることが期待されます。
損切りをしたときに初めて損失が確定するので、含み損が多いだけでは資産は減っていないと考えられます。
合計損益がプラスであっても、利益が出ているとは言いにくかったりします。
それは、いま一時的にプラスになっているだけで、相場の動きによってはいつ合計損益がマイナスになってもおかしくないからです。
20年、30年といった長い期間運用を続け、入金額をすべて出金しても同じリスクで運用を続けられるようになれば、もう損失が出ることはありません。
そのとき初めて、胸を張って利益が出たと言えるようになります。
もしロスカットされて強制的に運用が終了したとしても、それ以降に得た実現損益+必要証拠金が確定した利益となります(追証が発生しなければ)。
もしロスカットされて強制的に運用が終了したとしても、それ以降に得た実現損益+必要証拠金が確定した利益となります(追証が発生しなければ)。
幅広いレンジにトラップを仕掛け、基本的には損切りしない手法で運用している場合、「今月は利益が出ましたか?」と尋ねられても回答できません。
まだ運用期間が短い場合、運用を終えるまでは損益が確定しないので、その質問自体がナンセンスなものとなります。
まだ運用期間が短い場合、運用を終えるまでは損益が確定しないので、その質問自体がナンセンスなものとなります。
いまは得られた実現損益を再投資に回し、預託証拠金を増やすフェーズですが、定年退職後は預託証拠金を一定にし、得られた実現損益はすべて生活費の一部に回すフェーズに入ります。
もし仮に65歳で亡くなったとすると、まだ10年しか運用していないので相場の動きによっては合計損益がマイナスの状態で運用を終える可能性があります。
そのとき思うのは、
- 月平均20万円の利益が得られたので、長時間労働をしなくても生活ができて良かった。
- 死ぬまで月平均20万円の利益を得続けられる仕組みが構築できたので、いつ貯蓄が尽きるのかという心配をせずに済んで良かった。
- 結果的には資産を減らすことになったけれど、現金は墓場まで持っていけないので、ロスカットされずに最期まで運用を続けることができて良かった。
- トラリピでの資産運用は楽しかった。
ではないかと想像しています。
ボラティリティが小さくなってきているので月平均20万円の利益を得るのは難しいかも知れませんが、それでも労働外収入が多少でもあるという状態は、定年退職後の大きな労働収入が望めない状況ではとても助かるはずです。
ボラティリティが小さくなってきているので月平均20万円の利益を得るのは難しいかも知れませんが、それでも労働外収入が多少でもあるという状態は、定年退職後の大きな労働収入が望めない状況ではとても助かるはずです。
そのためには、死ぬまでロスカットされないことが前提となるので、利率が低くなったとしても、余裕をもった運用をしていかなければならないな、といま改めて思っています。