2019年10月に運用を開始して以来、EUR/JPYの合計損益はマイナスになることが一度もなかったのですが、ここのところEUR/JPYの価格がゆるやかに上昇し続けているので、先月は初めて合計損益がマイナスになりました。
EUR/JPYはこの1年で、価格が約12円上がりました。
その間に得た実現損益は約12万円です。
このペースで価格が毎月1円上がり、毎月1万円の実現損益を得たとすると、EUR/JPYは以下の状態になります。
含み損と合計損益が、きれいな弧を描いて下がっています。
実現損益の積み上がり方に比べ、含み損の増え方のなんと急激なことよ。
来年の年末には、価格が設定レンジ端に達します。
このようなきれいなグラフになることはあり得ないものの、ゆるやかに上昇し続けたり、下降し続けたりすることは、レンジ相場となっている通貨ペアでも珍しいことではありません。
今年中にレンジ端に達するかも知れない。5年かけてレンジ端に達するかも知れない。150円のレンジ端を突破するかも知れない。
もちろんどこかで下降に転じる可能性もあるわけですが……。
このままレンジ端に達するのも「あり」だと思っています。
EUR/JPYが上がり続けると、そのうち9通貨ペア全体の合計損益もマイナスになり、そのマイナスは急激に増えていくでしょう。
価格は設定レンジのどこにあってもいいというスタンスで運用しているので、その大きなマイナスに耐える必要があります。
60歳、70歳になって初めて経験するよりも、まだ定年退職前のいまのうちに経験しておいたほうがいい。
EUR/JPYがレンジ相場ではなくなったのであれば、いますぐにでも全決済して撤退する必要がありますが、いまは単に中期的なトレンドが発生しているだけだと思われます。
さて、私は大きな合計損益のマイナスが長期間続く状態に耐えられるでしょうか。
ロスカットさえされなければ良く、どこまでも耐えると言い続けられるでしょうか。
こういった状況になると、EUR/JPYを全決済して撤退する人も増えてくるでしょう。
ショック相場でもないのに大きなマイナスを抱えて運用を続けるのは、かなりキツイはずです。
それでも、EUR/JPYの運用を続けることができるでしょうか。
などと言いつつ、150円のレンジ端を突破することはまずなく、もし突破するとしても限定的なのではないかと思っています。
ユーロと日本円のバランスがここまで大きく崩れる状況は、ユーロ圏の国々にとっても日本にとっても望ましい状況ではありません。
世界経済が一体化してきているいま、そこまで大きくバランスが崩れることはないのではないかと楽観しています。
上がってもよし、下がってもよし。
これからEUR/JPYがどんな動きをするのか、引き続き見守っていきます。