勤め先に退職届と再雇用社員雇用契約書を提出し、嘱託社員としての勤務が始まりました。
トラリピでの資産運用を始めた約6年前には、定年退職後はアルバイトによる収入+トラリピでの資産運用で得られる実現益を生活費とすることを基本と考えていたので感慨深いものがあります。
当時は、再雇用を望めば引き続き働けるものの、再雇用の契約期間は半年で、会社側の都合で契約が更新されない先輩も数多くいました。
短納期の仕事、長時間にわたる残業が求められる仕事も多く、案件によってはお客様対応に苦慮することもあり、そういったハードな仕事を定年退職後も続けられるイメージがもてませんでした。
転機が訪れたのは1年前。
私はある分野の専門職で、社内で受注案件の作業をする場合と、出向してお客様の構内で作業をする場合があります。
私は入社以来出向したことがなく、ずっと社内で作業をしてきたのですが、定年まであと1年というところで出向の打診がありました。
もう定年間近だということもあり、最初は出向を拒もうかとも思ったのですが、どこで仕事をするかだけの違いしかなく、大きく仕事の内容が変わるわけではないので、受け入れることにしました。
当時は裁量労働制からフレックスタイム制に移行している最中で、いずれは裁量労働手当は支給されなくなるという状況でした
出向をすると基本的に残業がなくなるので、大きく月収が減ってしまいます。
交渉したところ、出向中は裁量労働手当と同額の調整手当が支給されることになり、当時の月収が保障されることになりました。
担当の執行役員との面談で再雇用の条件提示があったのは8月18日、再雇用社員雇用契約書が届いたのは8月28日。
9月10日で定年退職となるので、ギリギリのタイミングとなりました。
提示された条件は、契約期間は1年(65歳まで更新可能)、これまでの役職手当と裁量労働手当にあたる金額を出向期間中は調整手当として支給、リフレッシュ休暇はこれまで通り年間5日付与というものでした。
再雇用時にはある程度月収が下がることを覚悟していたのですが、正社員時とまったく変わらない雇用条件での契約となりました。
出向が解かれた場合は出向元に戻り、他社の案件を担当することになります。
出向元に戻ると調整手当は支給されなくなりますが、完全在宅勤務となるので、現在の通勤時間程度の残業をすれば減った分の金額は賄えると思われます。
ただ、出向元で長期にわたって作業することは考えにくく、すぐにまた他社に出向することになりそうです。
出向して1年が経ちましたが、お客様とは良好な関係を築けています。
この1年で、余人をもって代えがたいと思っていただける実績を残せたので、直近、出向が解かれる可能性は低そうです。
年齢が影響する仕事ではないので、これから5年、10年、あるいはそれ以上といった長い期間、いまの出向先でお世話になる可能性もあります。
とはいえ、今後は大病をする可能性が高くなること、出向先の担当者が変わったときに引き続き良好な関係が築けるか分からないことを考えると、いつまでいまと同じように働けるのかは分かりません。
ただ、それはいま考えても仕方のないことなので、これまでと同じ仕事を、これまでと同じ雇用条件で引き続きできる幸せを噛みしめつつ、状況が変わるまで今後もバリバリ働きます。