クロス円の通貨ペアは、図らずも裁量トレードをすることになりました。

事の始めは証拠金維持率が著しく低下し、設定レンジ内であるにも関わらず、もうこれ以上クロス円の通貨ペアのポジションを持てなくなってしまったこと。
証拠金維持率が低下するフェーズでは、どこまで低下するのか分からないので、私はクロス円の通貨ペアの保有ポジションを限定し、両建てが必要になる危機を可能な限り遠ざける戦略を採りました。
両建てが必要になる危機を遠ざけるためにEUR/JPYの一部損切りもしました。

円高に転じたとき、チキン利確をして相場観を持たないトラリピ運用に戻すことも考えましたが、円キャリートレードはいずれ巻き戻る運命にあるという自らの相場観に基づいてクロス円の通貨ペアをガチホすることにしました。
多額のスワップを支払い続けなければならない、ここが逃げ時かも知れないという不安に打ち勝ち、クロス円の通貨ペアは相場観を持たないトラリピ運用から、相場観を持った裁量トレードに移行しました。

暴落の前にはいったん大きく値を戻すことが多いので、いまはこのフェーズにあると考えています。
ナスダック100指数は、すでに半値以上値を戻しています。
米ドルは、162円から142円まで20円下げたあと、149円まで7円戻しているので、まだ半値までは値が戻っていません。
まだ上昇の余地がありそうです。

短期のトレードでは、ここは押し目買いのタイミングなのかも知れませんが、もちろん買いポジションを持つことはしません。
中期のトレードでは、ここは戻り売りのタイミングなのかも知れませんが、もちろん売り増すことはしません。
トラリピ運用から裁量トレードに移行したものの、すでに持ってしまったクロス円の通貨ペアの売りポジションを大切にガチホするだけに留めます。

大きく円高が進んだとき、いったん大きく戻すことを心配していました。
その心配がいま現実のものとなっています。
お化けが「出そう」と心配していたら、ほんとにお化けが「出た」。
「出そう」と「出た」では大違い。
怖くて怖くて仕方がありません。

直近の過去最高の証拠金維持率である533%は通過点であると思っているものの、もう533%まで戻らない可能性もあるのが相場の怖いところ。
狼狽してクロス円の通貨ペアの売りポジションを手放さないよう、いま改めて気を引き締め直します。

結果的には大失敗してしまう恐れはあるものの、いまこの裁量トレードをなんだかんだで楽しんでいます。