いよいよ円キャリートレードの巻き戻しが始まったと思われる相場になりました。
アメリカの利下げ観測は、出ては消え、出ては消えを繰り返し、とうとうここまできてしまいました。
これまでに得た実現益は、毎日の多額のスワップを支払いと、EUR/JPYの損切りで、ほぼ消えてしまいました。
クロス円の通貨ペアの運用割合が極めて多いという大失敗をしてしまったのですから、それは仕方のないことです。
証拠金維持率が著しく低下したとき、クロス円の通貨ペアは保有ポジションを限定するという対策をしました。
生き残ることが最優先となるので、僅かなリピート益などもういらない。
毎日多額のスワップを支払うだけの運用になっても耐え続けるという決断をしました。
利益金額は2万円に設定しているので円高に転じても決済されません。
それが奏を功し、決済可能なポジションの未実現売買益は、いま約70万円となっています。
利益は決済したときに初めて実現するので、この約70万円という金額は単なる含み益です。
口座全体の含み損はまだ800万円を超えているので、この程度の含み益など取るに足らないものです。
ただ、これからさらに円高が進むとすれば、口座全体の含み損は減り続け、決済可能なポジションの未実現売買益は増え続けます。
円キャリートレードの巻き戻しは始まったばかりなので、ここが底だとは思えません。
一時的に停滞したり、反転したりしつつも、円高は急速に進むと思われます。
どこまで円高が進むのか、いつまで円高が続くのかは分かりませんが、この1か月弱の間に起こった円高を基準にして試算をしてみることにしてみました。
これは単なるお遊びとしての試算です。
実際には、そこまで円高にはならない、あるいは想像を絶する円高となる、ということになるのではないかと思っています。
直近の高値→現在の価格(この期間の下落金額)
- EUR/JPY 175円(2024年7月11日)→160円(15円)
- AUD/JPY 109円(2024年7月11日)→95円(14円)
- NZD/JPY 99円(2024年7月10日)→87円(12円)
- CAD/JPY 119円(2024年7月10日)→106円(13円)
毎月、この期間の下落金額の30%下がるとすると、1か月の下落金額は4~5円程度になるので一律5円で試算しました。
2024年8月末
- EUR/JPY 155円(評価損益:-4,151,091円)
- AUD/JPY 90円(評価損益:-708,270円)
- NZD/JPY 82円(評価損益:-935,164円)
- CAD/JPY 101円(評価損益:-15,034円)
有効証拠金:29,594,257円
証拠金維持率:574%
2024年9月末
- EUR/JPY 150円(評価損益:-3,301,091円)
- AUD/JPY 85円(評価損益:341,730円)
- NZD/JPY 77円(評価損益:64,836円)
- CAD/JPY 96円(評価損益:984,966円)
有効証拠金:33,545,481円
証拠金維持率:679%
2024年10月末
- EUR/JPY 145円(評価損益:-2,451,091円)
- AUD/JPY 80円(評価損益:1,391,730円)
- NZD/JPY 72円(評価損益:1,080,553円)
- CAD/JPY 91円(評価損益:1,902,966円)
有効証拠金:37,430,421円
証拠金維持率:786%
入金額が3,300万円、これまでの納税額が約100万円、この期間のクロス円の通貨ペアのスワップ支払いが約1.5万円×92日=138万円なので、あと3か月で合計損益は0円となります。
線形的に円高が進むことはないので、ナンセンスな試算であることは重々承知しています。
8月は材料の出尽くしで、いったん反転して円安になることを覚悟しています。
ただ、9月はアメリカの利下げが確実視されていて、利下げが実現すればこの期間の下落金額の30%どころの下げでは済まないのではないかと想像しています。
今後、米ドルが下げ止まったと思われるところでクロス円の通貨ペアの売りポジションはすべて決済する予定です。
EUR/JPYとNZD/JPYはその時点で撤退予定ですが、EUR/JPYは120円まで下がることはないと思われるので一部のポジションを損切りして撤退、NZD/JPYは70円以下まで下がると思われるので損切りなしで撤退、ということになるのではないかと想像しています。
AUD/JPYとCAD/JPYは運用を続ける予定なので、その時点で通常のトラリピ運用に戻します。
AUD/JPYは80円以下まで、CAD/JPYは95円以下まで下がると思われるので、売りポジションをキープしている最中にも通常のトラリピ運用で買いポジションを持つことになるのではないかと想像しています。
クロス円の通貨ペアのポジションをガチホすることになったのは、証拠金維持率低下による苦肉の策だったわけですが、結果的には好手となる可能性が出てきました。
当時、AUD/JPY、NZD/JPY、CAD/JPYの価格は設定レンジ内にあったので、リピートを止めてしまうのはとてもツライ決断でした。
相場観がないので基本的にはトラリピ運用しかできないわけですが、結果的に裁量トレードをすることとなりました。
お遊びとしての試算ではありますが、さらに15円程度円高が進めば合計損益を0円にできることが分かりました。
1か月にも満たない期間で12~15円もの円高となったわけですから、さらに15円、20円と円高が進むことは非現実的な期待ではないと思われます。
アメリカの景気後退はなかなか経済指標にあらわれてきませんでしたが、7月の失業率発表を受けてとうとう景気後退を示すサームルールが発動しました。
現在、アメリカは2024年9月、2024年11月、2024年12月、2025年1月、2025年3月、2025年6月に利下げをするのではないかという市場予想があります。
ただ、これはソフトランディングが前提の市場予想なので、ハードランディングが起こればもっと急速な利下げが行われます。
年内に決着する可能性もあるのではないかと思っています。
10年、20年という長期の目線で見た場合、残念ながら円には買われる要素が乏しいので、1米ドル200円、300円といった価格になってしまうのではないかと危ぶんでいます。
いまのところ、AUD/JPYとCAD/JPYの運用は続ける予定ですが、クロス円の通貨ペアの運用をするとしても1通貨ペアにしたほうがいいのではないかと思ったりもしています。
いずれにしても、円キャリートレードの完全な巻き戻しが観測されるまでは、クロス円の通貨ペアのポジションをガチホします。
スワップ支払い負担が重く、含み益を実現益に変えたいという思いもあるので、決済したくてウズウズしていますが。
絵に描いた餅はおいしいなぁ。
もぐもぐ。