7月4日(木)には証拠金維持率が過去最低の287%まで低下しましたが、いまは403%まで回復しています。
まだ、アメリカの利下げも、日本の利上げも起こっていない状況ではありますが、急激に円高が進んでいます。
ここは絶好の逃げ場でもあるので、損切り報告ポストをXでいくつか見かけました。
ただ、すでに多くの人がロスカットされたり、全決済したり、損切りしたりしているので、損切り報告ポストの数は多くはありません。
大きな含み損を抱え、毎日多額のスワップを支払い、それでもなお耐え続けている人は、そう多くはないのかも知れません。
ここでの大きな損切りは逃げ遅れた感は否めないものの、正解の1つであると思います。
そういった状況の中、しばらくはクロス円の通貨ペアを決済せず、ホールドする決断をしました。
クロス円の通貨ペアをホールドすると毎日1.5万円程度のスワップ支払いがあり、ジリジリと実質的な預託証拠金を減らすことになりますが、この局面でポジションを手放し、少額の売買益、少額のリピート益を得ても、もう助かりません。
ゆくゆくは多額の損失が確定することになるでしょう。
愚者の決断となってしまう可能性はあるものの、クロス円の通貨ペアをホールドすることで一筋の光明が見えてきました。
以下は、円高がさらに進んだ場合のシミュレーション結果です。
クロス円の通貨ペアの基軸となるのはUSD/JPYなので、USD/JPYが直近の最安値をつけた2021年1月を試算の起点としました(価格はマネースクエア提供のヒストリカルデータを使用しました)。
2021年1月の安値→直近の高値(カッコ内はこの期間に上がった金額)
- USD/JPY 103円→162円(59円)2024年7月3日
- EUR/JPY 125円→175円(50円)2024年7月11日
- AUD/JPY 79円→109円(30円)2024年7月11日
- NZD/JPY 74円→99円(25円)2024年7月10日
- CAD/JPY 81円→119円(38円)2024年7月10日
証拠金維持率:314%
この期間に上がった金額の50%価格が戻ったときの口座状況(カッコ内は各通貨ペアの評価損益)
- EUR/JPY 146円(-2,594,231円)
- AUD/JPY 94円(-1,521,473円)
- NZD/JPY 87円(-1,906,895円)
- CAD/JPY 100円(210,032円)
クロス円の通貨ペアの評価損益:-5,812,567円
有効証拠金(口座全体):29,584,245円
証拠金維持率:596%
この期間に上がった金額の75%価格が戻ったときの口座状況(カッコ内は各通貨ペアの評価損益)
- EUR/JPY 138円(-1,234,231円)
- AUD/JPY 87円(-51,473円)
- NZD/JPY 81円(-706,895円)
- CAD/JPY 91円(1,928,032円)
クロス円の通貨ペアの評価損益:-64,567円
有効証拠金(口座全体):35,399,668円
証拠金維持率:761%
この期間に上がった金額の100%価格が戻ったときの口座状況(カッコ内は各通貨ペアの評価損益)
- EUR/JPY 125円(975,769円)
- AUD/JPY 79円(1,623,027円)
- NZD/JPY 74円(693,765円)
- CAD/JPY 81円(3,023,032円)
クロス円の通貨ペアの評価損益:6,315,593円
有効証拠金(口座全体):41,855,208円
証拠金維持率:978%
入金額が3,300万円、納税額が967,343円、1日のスワップ支払いが約1.5万円であることを考えると、3か月で価格が75%戻れば合計損益は0円になります。
有効証拠金:35,399,668円-入金額:3,300万円-納税額:967,343円=合計損益:1,432,325円
合計損益:1,432,325円÷1日のスワップ支払い:1.5万円≒95.5日
約3年半にわたって上がり続けた価格が、わずか3か月で75%下落するとは思えませんが、買いはロング、売りはショートと言われるように、いざ暴落が始まったらその下落スピードは急激なものになります。
すでに欧州、カナダの利下げは始まっており、アメリカの利下げ、日本の利上げが始まればマイナススワップは急激に小さくなることが期待できます。
スワップ支払い負担が小さくなるので、6か月でも、1年でも、価格の底が見えるまでホールドし続ければいいのかも知れません。
相場観がないので、売り増しはしません。
すでに持ってしまったクロス円の通貨ペアのポジションをすぐに手放すことはせず、大切に育てていくだけにします。
これは捕らぬ狸の皮算用であり、思うように円高が進まず、苦戦することが予想されます。
今後大きな損失を確定させなければならなくなる可能性もあります。
それでも、この円高傾向に転じた相場に一縷の望みを託し、クロス円の通貨ペアのポジションをガチホしたいと思っています。