主要国同士の通貨ペアは基本的にレンジ相場となることを根拠として、クロス円の通貨ペアでトラリピによる資産運用をした結果、大量の売りポジションを抱えることになりました。
この円安は、日米の金利差による投機的な円キャリートレードを背景としたものなので、アメリカの利下げ、あるいは日本の利上げで巻き戻ります。

アメリカの利下げ観測は、出ては消え、出ては消えを繰り返してきました。
その結果円安は止まらず、過度な円安を招くことになりました。
アメリカはいつまでも金融引き締めを続けられるわけではなく、日本はいつまでも金融緩和を続けられるわけではないので、いつかは天井を迎えるわけですが、その天井の価格はいくらなのか、いつ天井を迎えるのかは分かりません。

クロス円の売りポジションを持っていた人の中で、この大相場に耐え切れた人は少なく、多くの人が損切りをし、多くの人がロスカットされました。
かなり余裕をもった資金で運用してきたので辛うじてまだ生き残っていますが、証拠金維持率は291%まで(一時的には287%まで)低下しています。
いよいよ本格的にロスカットの影が見えてきました。

相場観を持たずにトラリピで資産を運用する場合、価格が注文レンジ内にある間はどこまでも耐えるのが基本です。
しかし、口座状況がそれを許さず、前回の為替介入時にクロス円の通貨ペアの保有ポジションは20万通貨までと決め、決済されたタイミングでクロス円の通貨ペアの注文を取り消しました。
AUD/JPYは決済し切れず21万通貨のポジションを保有していますが誤差として許容しています。
このタイミングでEUR/JPYを20本損切りすることもしました。
クロス円の通貨ペアはレンジアウトしているのでリピート益を得ることができず、毎日多額のスワップを支払って耐えるだけの運用になっています。
一方向の動きになっているので注文を追加したところで得られるリピート益はたかが知れています。
わずかなリピート益を狙って注文を追加することは、ここまで証拠金維持率が低下した状況ではできません。

現在、7月に日本は利上げ、9月にアメリがは利下げという観測があります。
しかし、7月に日本は利上げできない、9月にアメリカは利下げできない可能性は充分にあります。
2024年はノーランディングとなる可能性もあります。

証拠金維持率が200%まで低下し、クロス円の通貨ペアの両建てが必要になる事態は可能であれば避けたい。
両建てをするとしても、可能な限りポジションサイズは小さくしておきたい。
そこで、証拠金維持率がさらに低下するようであれば、積極的に少しずつ損切りをしていくことにしました。
損切りをすれば、証拠金維持率低下のスピードを少し緩めることができ、ポジションも少し減らすことができます。

これまで、EUR/JPYは
  • 1回目 2024年4月29日 2万通貨(20本) 売買損:175,694円
  • 2回目 2024年7月3日 1万通貨(10本) 売買損:184,000円
の合計359,694円の損切りを行いました。

これから、さらに証拠金維持率が低下した場合、
  • 3回目 証拠金維持率が280%を切ったら1万通貨(10本) 売買損:212,610円(現在のレートで)
  • 4回目 証拠金維持率が270%を切ったら1万通貨(10本) 売買損:232,610円(現在のレートで)
  • 5回目 証拠金維持率が260%を切ったら1万通貨(10本) 売買損:252,610円(現在のレートで)
  • 6回目 証拠金維持率が250%を切ったら1万通貨(10本) 売買損:272,610円(現在のレートで)
の損切りを予定しています。

上記の損切り金額を単純に合計すると1,330,134円。
証拠金維持率が低下するような相場ではEUR/JPYの価格は上がっているはずなので、150万円を超える売買損が生じることを覚悟しています。
この程度の損切りでは追い付かず、もっと多くのポジションを損切りしなければならないのかも知れませんが、それについてはさらに証拠金維持率が低下した段階で改めて検討したいと思います。

損切りのほかには、全通貨ペアの未成立注文取り消しも考えています。
スワップを支払うだけの冬眠状態に入ってしまうので、できれば避けたいところですが、証拠金維持率が極端に低下してしまったらそんなことは言っていられません。
全通貨ペアの未成立注文取り消しは証拠金維持率が250%まで低下するのを待たず、どこかのタイミングで行いたいと思っています。
証拠金維持率がさらに低下するようであれば、しばらくリピート益を得ることは諦め、円高に転じるまで冬眠するのも悪くはないのかも知れません。

証拠金維持率が291%まで低下しているものの、いまはまだロスカットされない見通しが立っているので、この地獄の運用を楽しんでいます。
この長期化する厳しい相場の中で、私は生き残ることができるのかしらん。