日本の利上げ観測、アメリカの利下げ観測が遠のき、先週末から再び強い円安傾向となっています。
この高金利政策下にあってもアメリカの経済は強く、素人考えでは利下げどころかあと1回利上げがあってもおかしくないのではないかと思わせるものがあります。
1月23日の植田日銀総裁・定例記者会見では、さらに円安を加速させるような発言が飛び出すのではないかとビクビクしています。
いつまでも日本は金融緩和を、アメリカは金融引き締めを続けられるわけではありませんが、円高に転じる時期は読めません。
さすがに年内には円高に転じるのではないかと思うのですが、来年に持ち越されてしまうのではないかという悲観的な観測も成り立ってしまいます。
いまは、これまでに得た実現益を少しずつ吐き出して、毎日のスワップ支払いに耐えています。
円高に転じる時期が来年に持ち越されるようなことになれば、これまでに得た実現益をすべて吐き出したうえに、大量のポジションをまだ抱えているという最悪の状態になります。
そこで、2月末になってもEUR/JPYが160円を超えるような円安が続いている場合には、EUR/JPYを少しずつ損切りすることにしました。
損切りする金額は今年得た実現益と同額。
クロス円の通貨ペアの運用割合が多過ぎたという失敗をしたのですから、これから得る今年の実現益をすべて差し出すくらいの痛みは許容する必要があります。
この程度の損切りでは足りず、もっと損切りすべきなのかも知れませんが、年内に円高に転じる観測が主軸であるこの状況下ではこれ以上の損切りをするのは厳しいものがあります。
本当は1月末から損切りを開始しようと思ったのですが、今月は相場の動きが小さく、まだ50,769円の実現益しか得られていません。
120.2円で取得した売りポジションの評価損益は-43,311円なので、この1本しか損切りできません。
1本の損切りでは何もしていないのに等しいので、見送ることにしました。
もっとも望ましいのは、2月末までにEUR/JPYが160円以下に戻り、損切りをせずに済むこと。
次に望ましいのは、これから相場が大きく動き、多くの実現益を得られ、2月末にある程度まとまった本数の損切りができること。
2月末に損切りが必要になった場合には、かなりの高値で損切りすることになるので、できれば避けたいのですが……。
相場が読めず、相場観をもって大きな勝負ができない以上、相場の状況によっては2月末から損切りを開始するのはやむを得ないと思っています。