EUR/JPYの損切りをする方がまた増えてきました。
一部損切りするにしても、全決済するにしても、かなりの痛みを伴うものなので、その勇気ある決断を讃えたいと思います。
日本はいつまでも低金利政策を続けられるわけではないこと、欧州はいつまでも高金利政策を続けられるわけではないことを考えると、いつかはポジションが減り、1万通貨あたりのマイナススワップも小さくなることが予想されます。
ただ、それがいつ起こるのかは分かりません。
一部損切りも、全決済も、正しい決断の1つだと思います。
私は当面損切りをする予定がないのですが、「どうせいつかは値が戻るのだから」と思考を停止して放置するのは危険だと思っています。
今後の相場の動きによっては、いま損切りした方より大きな痛みを伴う形で損切りしなければならなくなる可能性もあります。
EUR/JPYは160円までの売り注文を出しているのですが、いよいよ160円を突破する可能性が見えてきました。
これ以上の注文は追加しないことにしたので、EUR/JPYが160円を超えると毎日スワップを支払うだけの運用が始まります。
7月末時点のEUR/JPYの累計実現益は694,345円。
明日のスワップ支払いは19.5万通貨×192円=3,744円なので、レンジアウトが185日(半年)程度続くと、これまでに得た実現益をすべて吐き出すことになります。
口座全体で見ると、7月末時点の累計実現益は5,203,095円。
先週1週間で76,661円のマイナススワップが貯まったので、1日に換算すると10,952円。
この状態が475日(1年強)程度続くと、これまでに得た実現益をすべて吐き出すことになります。
ただ、EUR/JPY以外からは日々の運用による決済益を得られるので、これまでに得た実現益をすべて吐き出すことになるのは、かなり先になると思われます。
口座全体はともかく、EUR/JPY単体で見ると厳しい運用になっていると言わざるを得ません。
過去の月足チャートを見ると、2007年4月~2008年8月の約1年半レンジアウトしています。

ときどき長い下足が注文レンジに刺さりながらレンジアウトしているので、レンジアウトしている期間であってもかなりの決済益が得られていたはずですが、今回のレンジアウトでも同様の動きをするとは考えられません。
もっと不利な形で値が動く可能性のほうが高いと思っています。
今後、相場が不利な方向に大きく動いたとき、預託証拠金的に耐えられるのか、精神的に耐えられるのか。
いまとても良い学びの機会を得ているので、この相場からしっかり学びたいと思っています。
かなり厳しい運用になっていますが、いまはまだEUR/JPYの損切りをしません。