クロス円の通貨ペアは、ほぼすべてがMXN/JPY並みの高金利通貨ペアになってしまいました。

2023年6月2日の売りスワップ
MXN/JPY:-18円
EUR/JPY:-159円
AUD/JPY:-117円
NZD/JPY:-153円
CAD/JPY:-147円

トラリピでの資産運用を始めた2019年には想像できなかった景色です。

当初からスワップの支払いはトラリピで資産を運用するうえでの避けられない経費であると考えていましたが、最近ではその経費が大きくなり過ぎて、実現益がほぼ0円となってしまう月もあらわれてきました。
欧米ではあと数回の利上げが予想されているので、マイナススワップはさらに大きくなり、ポジションももっと増える恐れがあります。
相場の動き次第ではありますが、今後、実現損益がマイナスになってしまう月があらわれるのは避けられないのではないかと考えています。

含み損に耐えることができれば、金額の大小はあったとしても実現益は毎月積み上がるのがトラリピの基本なので、軽いショックを受けています。
EUR/JPYの損切りツイートや、トラリピの撤退ツイートをちらほら見かけるようになりました。

すべての期間において儲け続けられる投資というものはないので、実現損益がマイナスになってしまう月があっても仕方がないのではないかと思っています。

EUR/JPYを例にとると、3年7か月(43か月)の運用で811,090円の実現益を得ています。
ここのところ毎月スワップ負けしているので、実現益がジリジリと減っていますが、これまで積み上げた実現益を使い切る前には好転するのではないかと思っています。
好転するのは、明日かも知れないし、1年後かも知れない。
このツライ戦いがいつまで続くのかは分かりませんが、そのうち好転するだろうと楽観視しています。

今後のシナリオとしては、以下の3つが考えられます。
①欧米の利上げを背景に、もう1段価格が上がる。
②欧米で利上げがあったとしても限定的であることが見えてきたので、緩やかに下降する。
③リスクオフで暴落する。

覚悟しているのは①、そうなるといいなと思っているのは③ですが、相場が読めないので①でも②でも③でもいいと思っています。
①が起こっても耐えられるように、しっかり余裕資金を確保しています。

ツライ運用をしているのに、実はこの状況を少し楽しんでいたりします。
儲け続けられる運用手法があったとしたらそれは怪しいので、月次の実現損益がマイナスになる可能性がある状況に直面して、むしろ安心したりもしています。
長い運用期間を経たときに満足できる実現益が積み上がっていればOK。

実現益を生活費の一部として使用する定年退職前のいま、このツライ運用を経験できたのは幸運だったと思っています。