4月28日の日銀金融政策決定会合を受け、過去25年にわたる異例の金融緩和について、植田日銀総裁は「1年から1年半程度の時間をかけて、多角的にレビューを行うこととした」との説明をしました。
欧州の金利上昇は天井が見えず、米国の金利も下降に転ずるには少々時間がかかりそうです。
日本と欧米の金利差が大きい状態はしばらく続きそうです。
EUR/JPYは150円を超え、1年先には158~165円を目指すのではないかとも言われています。
クロス円の通貨ペアのスワップ支払い(5月8日)は、EUR/JPY:14.3万通貨×142円+AUD/JPY:11.0万通貨×107円+NZD/JPY:12.6万通貨×148円、CAD/JPY:5.7万通貨×137円=5,854円程度となる見込みです。
今後リスクオフに転ずるようなことがなければ、保有ポジションはさらに増え、マイナススワップもさらに大きくなることが予想されます。
ツイッターを眺めているとEUR/JPYの損切り報告が増えてきました。
この状況でEUR/JPYを運用し続けるのは厳しいものがあります。
しかし、相場観をもたずに運用するのであれば、この程度の痛みには耐えなければならないのではないかと考えています。
ちょっと痛いから損切り、ちょっと痛いから損切りを繰り返すと、コツコツドカンを繰り返すことになります。
2023年は、2月と4月の実現損益がほぼ0円でした。
今後、実現損益がマイナスになる月もありそうです。
でも、それが相場観をもたないトラリピ。
今年は厳しい投資環境になりそうなので、いまのところ年間の実現損益がマイナスにならなければ良し、と考えています。
主要国同士の通貨ペアで無限ナンピンをすれば、一時的にマイナスになることはあっても、長期的には実現損益を積み上げられる。
これはまだ検証途中の仮説であり、スワップに殺されて退場することも可能性としてはあります。
いまのところEUR/JPYを損切りする予定はないので、相場観をもたずにトラリピで資産運用することができるのかどうか、身をもって検証していきたいと思っています。