2022年は大相場となり、とても学びの大きい1年となりました。

2022年の週次記録
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3月上旬までは凪の相場で、評価損益は-50万円を超える程度、合計損益は+250万円程度という状態が続いていました。

【トラリピ】117週目(2022年1月17日の週)の運用実績>実現損益27,416円
https://utasen.com/archives/13804682.html

2月上旬にはウクライナ情勢を巡る緊張が高まっていることによる為替変動の注意喚起がマネースクエアからあり、そのあと相場は大きく動きました。
そして、不穏な空気が漂い始めたのは3月中旬。

【トラリピ】125週目(2022年3月14日の週)の運用実績>実現損益41,835円
https://utasen.com/archives/220319.html

円安ドル高の傾向が徐々に強まり、真っ逆さまに突き落とされました。
ただ、大きく相場が動いたので実現損益の積み上げも大きく、稼ぎ時となりました。

4月中旬には円安ドル高の対応を誤り、204,042円の損失が発生。

【トラリピ】円安リスクヘッジ>いったん全決済しました
https://utasen.com/archives/220421.html

8月上旬には戦略の変更により、632,509円の損失が発生。

【トラリピ】円安リスクヘッジ>USD/JPY観測(最終回:追補2)
https://utasen.com/archives/220807.html

6月の時点では、リーマンショック時の必要資金が1,800万円だった注文を、2,360万円の預託証拠金で運用していました。
560万円程度の余裕資金がある状態で運用していたことになります。
結果的には米ドルを買うことで円安に対するリスクヘッジをする必要はなかったので、余計なことをして836,551円の損失を発生させてしまったと言えます。

しかし、大きな損失が発生してしまったものの、後悔はまったくありません。
試算の結果ロスカットされる危険があることが分かったら、これからも何らかの対応をしなければなりません。

反省しなければならないのは、充分用意していると思っていた余裕資金が、実際には足りていなかったこと。
この程度の値動きで何らかの対応をしなければならないようでは、これからもコツコツドカンを繰り返してしまいます。

現在は、リーマンショック時の必要資金が1,900万円だった注文を、3,770万円の預託証拠金で運用しています。
1,870万円程度の余裕資金がある状態で運用していることになります。
リーマンショック時の必要資金と同等の余裕資金があれば絶対に大丈夫ということにはなりませんが、これだけの余裕資金があれば何らかの対応が必要になる場面をかなり減らせるのではないかと期待しています。

注文の取り消しにより、かなり早い時点でレンジアウトさせてしまったNZD/USDの注文量も見直すことになりました。
この程度の資金量でトラップ幅:0.0005米ドルの注文を出していたのは注文量が多過ぎました。

【トラリピ】NZD/USDの損切りをしました(第2回・20本)
https://utasen.com/archives/221019.html

NZD/USDの損切りでは93,739円の損失が発生。
しかし、昨年は0.XXX5米ドルのトラップで257,395円の実現益を得たので、毎月マイナススワップを振り替えていること、レンジアウトして決済益を取り損ねたことを考慮しても利益が出ています。
損切りはしたものの、実損が発生したとは考えなくて良さそうです。

2022年の大相場は、「米ドルは500円を超えるのでは?」といった声も聞かれる混乱したものとなりましたが、10月21日の152円が天井となりました(10月21日には900万円を超える含み損を抱えました)。
その後V字回復し、現在の合計損益はプラスに転じています。

定年退職前にこの大相場を体験できたのは、とても貴重な経験となりました。

2022年の日次記録
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合計損益だけは日次の記録をとっているのですが、これは単なる毎日のお楽しみです。
でも、こうしてグラフにしてみると感慨深いものがあります。
「トラリピ、難しいじゃん」「トラリピ、儲からないじゃん」と思うこともありましたが、よく耐えました。

記録するのは月次だけで充分なので、週次の記録は不要だと思うこともあるのですが……。
大きな失敗をするたびに、マイナススワップを振り替えるたびに、実現損益がカクンカクンと下がりつつ、それでも全体としてはなだらかに実現損益が上昇し続ける様子が分かる。
週次の記録をとっておくのも無駄ではなさそうなので、2023年も記録を続けたいと思います。