想像し得るどんな状況になってもロスカットしないようにするとなると、かなり高額の運用資金が必要となります。
運用利回りは、年利2%とか1%とかになってしまうのではないでしょうか。
しかし、想像を絶することが起れば、それでもロスカットされる可能性はあります。

年利2%だの1%だのの利回りをターゲットにして資産運用をするのは現実的ではないので、決して小さくはないリスクをとってトラリピで資産を運用することになります。

私の場合、リーマンショック以降に必要だった最大資金が必要資金であると仮定し、そのほかに550万円の余裕がある状態で運用をしています。

いま起こっている円安は想像を絶するものになる恐れがあり、余裕をもった資金量で運用していてもロスカットされる可能性が出てきました。

USD/JPY買いポジションを持つことでロスカットされる可能性は低くなりましたが、USD/JPYの全決済時に大きな損失が発生する恐れがあります。

いま、とてもいい勉強をさせてもらっています。
定年退職前のこのタイミングで、実体験を通してこのような勉強する機会が得られたのは幸運でした。
リーマンショック以降に必要だった最大資金を用意しておけば、さらにその資金に加え550万円の余裕資金を用意しておけば、あとはほったらかしでも実現損益を積み重なられると思っていたのですが、甘かったと言わざるを得ません。

実は、USD/JPY買いポジションを持たなくてもロスカットされなかった、という結果になる可能性が極めて高いと思っています。
それでも、ロスカットする可能性が出てきたのであれば、何としてもその可能性は潰しておきたい。

余裕をもった資金量で運用していても、想像を絶することが起こる可能性が出てきたときには、そのときの相場に合った対応が求められます。
そして、その対応には大きなリスクが付きまといます。

トラリピによる資産運用は、喧伝されるほど簡単なものではありません。
順調に運用が進んでいるように思えても、何らかの対応が必要になったとき、大きな損失が生じる可能性があります。

トラリピにはこういったリスクがあることを改めて肝に銘じて、資産運用を続けたいと思います。

閑話休題。

私が行っている円安リスクヘッジについては、USD/JPYに動きがあったタイミングでリスクの再確認を行っています。

【トラリピ】円安リスクヘッジ>USD/JPY観測(第6回)
https://utasen.com/archives/220619.html

すでに円安がかなり進んでいる状態で大きなポジションを一気に持つリスクをとることができなかったので、
USD/JPY:買い:130.20~150.00円
トラップ幅:0.2円(100本)
注文金額:0.5万通貨
の注文で少しずつポジションを持つようにしています。

【トラリピ】こういちの(全決済時に確実に損失が発生する最悪な)円安リスクヘッジ
https://utasen.com/archives/220424.html

超円安になっても耐えられる見通しは立っているものの、USD/JPYの全決済時に損失が発生する可能性が高いので、積極的にはおすすめできません。
ただ、私はこういった形でしか超円安のヘッジをすることができませんでした。

鈴さんの円安シフトは、USD/JPYを平均価格:128.339円で110万通貨保有することで超円安のヘッジをしています。
円安が進めば進むほど含み益が大きくなるシンプルな設定です。
先週末のUSD/JPYはBid:134.856円なので、現在700万円程度の含み益がある状態になっています。
ただ、円高に転じるとポジションが大きいだけに一気に含み損は増え、125円で350万円程度、120円で900万円程度の含み損を抱えることになります。
注文成立後、すでに7円程度円安が進んでいるので、評価損益がマイナスの状態で全決済することになる可能性はかなり低くなりましたが、1日で10円程度暴落する可能性も、超円安リスクが去っていなくてもジリジリと15円程度値が下がる可能性もあるので、まだ油断はできません。

トラリピは、ほんと難しいですねぇ。