以前、大きな含み損を抱える期間について調べたことがありました。
【トラリピ】どれだけの期間、大きな含み損に耐え続ける必要があったのか
今回は、過去30年のチャートを確認して、価格が売りレンジに留まっていた期間(設定レンジの中央を離れ、設定レンジの中央に戻るまでの期間)を調べてみました。
- EUR/JPY
設定レンジの中央:120円
2002年11月~2008年10月(5年11か月) - AUD/JPY
設定レンジの中央:80円
2005年2月~2008年10月(3年8か月)
2012年10月~2016年1月(3年3か月) - NZD/JPY
設定レンジの中央:70円
1996年2月~1998年6月(2年4か月)
2004年9月~2006年5月(1年8か月)
2006年7月~2008年9月(2年2か月)
2012年12月~2015年8月(2年8か月)
2016年6月~2019年1月(2年7か月) - CAD/JPY
設定レンジの中央:95円
2005年9月~2008年3月(2年6か月)
為替には回帰性があるので、日本だけが特に駄目になった、ということがなければ、価格はいずれ設定レンジの中央に戻ってくることが期待できます。
今回の円安で、いつ価格が設定レンジの中央から離れたのかを確認したところ、
- EUR/JPY
2020年7月(1年9か月経過) - AUD/JPY
2021年12月(4か月経過) - NZD/JPY
2020年11月(1年5か月経過) - CAD/JPY
2022年3月(1か月経過)
となっていました。
USD/JPYは2021年1月に円安に転じ、1年3か月にわたって円安傾向が続いていますが、いまだ円高に転じる気配はありません。
円高に転じる大きな出来事がいつ起こるのかは分かりませんが、過去のデータから類推すると、あと2~3年は価格が売りレンジに留まってしまうかも知れません。
相場の神様。
円安が5年、10年と続くとツライので、3年くらいで勘弁してください。
日本だけが特に駄目になって、価格はもう戻ってこない、というのも勘弁してください。