いま急激に円安が進んでいます。
長期にわたるチャートを参考にして、幅広い設定レンジで運用し、一時的に大きな含み損を抱えてもどこまでも耐える……、と言っていられない状況かも知れません。
中期的なレンジが移動してしまう可能性があります。
そこで超円安に備えた対応をすることにしました。
中期的なレンジが移動してしまう可能性があります。
そこで超円安に備えた対応をすることにしました。
注文の一部取り消し
まず行ったのはクロス円の通貨ペアを対象とした注文の一部取り消しです。
レンジ端では激しく相場が動くことが期待できるので、せっかくの稼ぎ時を逃してしまう可能性がありますが、安全第一。
過去25年のチャートを確認し、この辺りまで注文を出しておけば大きく利益を取り逃すことはないのではないかという線を狙いました。
EUR/JPY
注文の取り消しは行いませんでした。
AUD/JPY
101.1~110.0円の売り注文(90本)を取り消しました。
NZD/JPY
93.1~95.0円の売り注文(20本)を取り消しました。
CAD/JPY
106.1~120.0円の売り注文(140本)を取り消しました。
この状態で円安がさらに進んだ場合、以下のようになります。
クロス円の通貨ペア全体が10円上がった場合
証拠金維持率:481%
EUR/JPYが167円、CAD/JPYが130円は考えられても、AUD/JPYが124円、NZD/JPYが116円は考えにくい価格です。
しかし、最悪のケースとしてクロス円の通貨ペア全体が30円上がるくらいの超円安となることは想定しておきたいと思います。
レンジ端では激しく相場が動くことが期待できるので、せっかくの稼ぎ時を逃してしまう可能性がありますが、安全第一。
過去25年のチャートを確認し、この辺りまで注文を出しておけば大きく利益を取り逃すことはないのではないかという線を狙いました。
EUR/JPY
注文の取り消しは行いませんでした。
AUD/JPY
101.1~110.0円の売り注文(90本)を取り消しました。
NZD/JPY
93.1~95.0円の売り注文(20本)を取り消しました。
CAD/JPY
106.1~120.0円の売り注文(140本)を取り消しました。
この状態で円安がさらに進んだ場合、以下のようになります。
クロス円の通貨ペア全体が10円上がった場合
証拠金維持率:481%
クロス円の通貨ペア全体が20円上がった場合
証拠金維持率:239%
クロス円の通貨ペア全体が30円上がった場合
証拠金維持率:43%
円安が進むと、クロス円の通貨ペア全体が30円上がる前にロスカットされます。EUR/JPYが167円、CAD/JPYが130円は考えられても、AUD/JPYが124円、NZD/JPYが116円は考えにくい価格です。
しかし、最悪のケースとしてクロス円の通貨ペア全体が30円上がるくらいの超円安となることは想定しておきたいと思います。
USD/JPY買い注文の追加
クロス円の売り注文がすべて成立すると
となり、70万通貨のポジションを抱えます。
最初は注文の一部を取り消すことだけで超円安に備えた対応をしようと思っていたのですが、それだけでは難しそうです。
そこで、USD/JPYの買い注文を追加することで超円安に備えることにしました。
クロス円4通貨ペア(EUR/JPY、AUD/JPY、NZD/JPY、CAD/JPY)の売り注文のリスクヘッジをUSD/JPYの買い注文で行います。
USD/JPY:買い:126.53~129.50円
トラップ幅:0.03円(100本)
注文金額:1.0万通貨
すべての注文が成立すると、USD/JPYを100万通貨保有することになります。
USD/JPYの注文がすべて成立した場合
多くの証拠金が必要になるので、証拠金維持率が一気に下がって315%となります。
ただ、含み益も約140万円ある状態になります。
- EUR/JPY:15万通貨(150本)
- AUD/JPY:21万通貨(210本)
- NZD/JPY:23万通貨(230本)
- CAD/JPY:11万通貨(110本)
最初は注文の一部を取り消すことだけで超円安に備えた対応をしようと思っていたのですが、それだけでは難しそうです。
そこで、USD/JPYの買い注文を追加することで超円安に備えることにしました。
クロス円4通貨ペア(EUR/JPY、AUD/JPY、NZD/JPY、CAD/JPY)の売り注文のリスクヘッジをUSD/JPYの買い注文で行います。
USD/JPY:買い:126.53~129.50円
トラップ幅:0.03円(100本)
注文金額:1.0万通貨
すべての注文が成立すると、USD/JPYを100万通貨保有することになります。
USD/JPYの注文がすべて成立した場合
証拠金維持率:315%
USD/JPYの必要証拠金:約518万円
USD/JPYの必要証拠金:約518万円
USD/JPYの含み益:約141万円
多くの証拠金が必要になるので、証拠金維持率が一気に下がって315%となります。
ただ、含み益も約140万円ある状態になります。
クロス円の通貨ペア全体が10円上がった場合
証拠金維持率:273%
USD/JPYの必要証拠金:約546万円
USD/JPYの含み益:約841万円
クロス円4通貨ペア(EUR/JPY、AUD/JPY、NZD/JPY、CAD/JPY)の含み損:約831万円
USD/JPYの含み益とクロス円4通貨ペアの含み損がほぼ同額になっているので、円安リスクがヘッジされています。
USD/JPYの必要証拠金:約546万円
USD/JPYの含み益:約841万円
クロス円4通貨ペア(EUR/JPY、AUD/JPY、NZD/JPY、CAD/JPY)の含み損:約831万円
USD/JPYの含み益とクロス円4通貨ペアの含み損がほぼ同額になっているので、円安リスクがヘッジされています。
クロス円の通貨ペア全体が20円上がった場合
クロス円の通貨ペア全体が30円上がった場合
証拠金維持率:297%
USD/JPYの必要証拠金:約626万円
USD/JPYの含み益:約2,841万円
USD/JPYの買い注文を追加すれば、たとえ超円安の相場が訪れたとしても耐えられそうです。
USD/JPYの買い注文を追加するリスク
USD/JPYの買い注文を追加した場合、価格が129.50円になった時点で100万通貨というポジションを持つので大きなリスクがあります。
USD/JPYが暴落した場合、一気に多くの含み損を抱えます。
これまでのUSD/JPYの最大暴落率は1日で7.5%(2008年10月24日)なので、約10円下がり、129.50円→119.50円となる可能性があります。
【トラリピ】1日の最大変動率を調べました
https://utasen.com/archives/11982349.html
証拠金維持率は184%まで低下し、一気に約859万円の含み損を抱えます。
ストップロスを設定しておけば損失を減らせる可能性がありますが、こういった暴落局面では値が飛んで設定を超えた大きな損失を被る可能性があります。
また、ストップロスを設定していると、フラッシュクラッシュが発生した場合、大きな損失が確定してしまう可能性があります。
フラッシュクラッシュが起きても値はすぐに回復するので、フラッシュクラッシュで大きな損失が確定してしまうのは困ります。
ストップロスは設定せず、暴落の予兆がないか常に目を光らせることで対応しようと思っています。
これまでのUSD/JPYの最大暴落率は1日で7.5%(2008年10月24日)なので、約10円下がり、129.50円→119.50円となる可能性があります。
【トラリピ】1日の最大変動率を調べました
https://utasen.com/archives/11982349.html
証拠金維持率は184%まで低下し、一気に約859万円の含み損を抱えます。
ストップロスを設定しておけば損失を減らせる可能性がありますが、こういった暴落局面では値が飛んで設定を超えた大きな損失を被る可能性があります。
また、ストップロスを設定していると、フラッシュクラッシュが発生した場合、大きな損失が確定してしまう可能性があります。
フラッシュクラッシュが起きても値はすぐに回復するので、フラッシュクラッシュで大きな損失が確定してしまうのは困ります。
ストップロスは設定せず、暴落の予兆がないか常に目を光らせることで対応しようと思っています。
一時的に300万円を入金
USD/JPYが暴落して、たとえ10円下がったとしても証拠金維持率は184%なので問題ありません。
しかし、安心できる維持率ではありません。
そこでUSD/JPY買い注文を出している間は、一時的に300万円を入金することにしました。
一時的に300万円を入金しておけば、証拠金維持率は229%まで回復し、安心できるレベルになります。
しかし、安心できる維持率ではありません。
そこでUSD/JPY買い注文を出している間は、一時的に300万円を入金することにしました。
一時的に300万円を入金しておけば、証拠金維持率は229%まで回復し、安心できるレベルになります。
USD/JPY買い注文を決済するタイミング
追加したUSD/JPY買い注文は、超円安が訪れる危険が去ったと判断した時点で即座に全決済します。
価格が126.50円→129.50円→126.50円となった場合(すべてのポジションを持ったあと、現値に戻ってきた場合)、約159万円の含み損を抱えます。
127.5円で損切りできた場合は約59万円の損失で済みます。
価格が126.50円→129.50円→126.50円となった場合(すべてのポジションを持ったあと、現値に戻ってきた場合)、約159万円の含み損を抱えます。
127.5円で損切りできた場合は約59万円の損失で済みます。
USD/JPY買い注文は、超円安に備えるための保険なので、ある程度の損失が発生する可能性があることは覚悟しなければなりません。
USD/JPY買い注文を決済するタイミングとして良い順に並べると、- 価格が129.50円が超えた状態で超円安が訪れる危険が去る(USD/JPYの決済益が得られます)。
- USD/JPY買いポジションをあまり持っていない状態で超円安が訪れる危険が去る(少額の損失で済みます)。
- いったん129.50円に達したあと、現値に近い価格になった状態で超円安が訪れる危険が去る(多額の損失が発生する可能性があります)。
USD/JPY買い注文を発注する必要はあったのか
実のところ、米ドル高もそろそろ天井なのではないかと思っています。
特に何もしなくても、この円安局面を乗り越えられるのではないかと思っています。
ただ、予想を常に裏切るのが相場なので、超円安の可能性が出てきたこの局面では、やはり何かしらの対策をしておきたいと思い、運用資金と注文の再検討をすることにしました。
超円安に備えた対応が完了したので、来月からはEUR/GBPの運用を再開しようかとも思っています。
今回の運用資金と注文の再検討の結果が、吉と出るか、凶と出るか。
これからの相場の動きを見守りたいと思います。
特に何もしなくても、この円安局面を乗り越えられるのではないかと思っています。
ただ、予想を常に裏切るのが相場なので、超円安の可能性が出てきたこの局面では、やはり何かしらの対策をしておきたいと思い、運用資金と注文の再検討をすることにしました。
超円安に備えた対応が完了したので、来月からはEUR/GBPの運用を再開しようかとも思っています。
今回の運用資金と注文の再検討の結果が、吉と出るか、凶と出るか。
これからの相場の動きを見守りたいと思います。