2,000万円の資金をトラリピで運用し、この1年2か月で2,006,961円の実現損益を得ました。
月平均約14万円の実現損益を得ている計算になります。

損益の推移
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2020年12月末の口座状況
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2020年12月末現在の運用実績
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なぜトラリピで資産を運用しようと思ったの?

これまで私は資産運用に対して消極的でした。
それは、株と為替で怖い思いをした経験があるからです。
資産と呼べるものは2,000万円の定期預金があるだけ、という状態が続いていました。

以前勤めていた会社の株で怖い思いをした話

個人年金保険(米ドル建・10年満期)で怖い思いをした話

私は55歳なので、本当は大きなリスクをとった資産運用をすべきではありません。
ファイナンシャルプランナーにトラリピで資産運用することを相談したら、きっと叱られるでしょう。
しかし、潤沢な資産があるわけではないので、何らかの対策を考える必要があります。

定年退職後、60歳から定期預金の2,000万円を取り崩す場合、80歳で死ぬならば毎月8.3万円、100歳で死ぬならば毎月4.2万円使えます。
いつ死ぬのかをあらかじめ知ることはできませんし、80歳で死ぬとしても毎月8.3万円しか使えないというのは、なんとも心もとない金額です。

しかも、2,000万円の現金を持っているというのは、2,000万円を日本円に投資しているのと同義です。
物価が上がれば使用価値が下がるというリスクがあります。

運用開始時と同じリスクで運用を続ける場合、トラリピで得た実現損益はすべて出金して構いません。
運用が成功すれば、元本を減らすことなく、実現損益を得続けることができます。
よくある怪しい投資話のように思えますが、実際はどうなのでしょう。

トラリピって何?

トラリピは、日々の為替の動きを利益に変える投資手法の1つです。

為替の動きを利益に変える方法として、よく知られているのは裁量トレードです。
上がると思う通貨を買い、予想した価格まで上がったら売る。
予想が当たれば短期間で大きな利益を得ることができます。
しかし、相場観のない私が裁量トレードをしたら、上がると思ったものは下がり、下がると思ったものは上がり、損失ばかりが膨らむことになるでしょう。

100円で買った通貨が、明日100.5円になるのか99.5円になるのかは分かりません。
分かるのは、いつかは100.5円になる日がくるであろうこと。
通貨の価格は、ある一定の範囲で動くことが期待されるので、おそらく100.5円になる日がきます。
100円で1000通貨買い、100.5円で売ると500円の利益を得ることができます。
いつ利益が得られるのか分からず、利益を得られたとしてもたった500円。
リスクをとってまでこの手法で資産を運用するのは危険であるように思えます。

この500円の利益が得られるタイミングで売るルールを、1円ごとに設定したらどういったことが起こるでしょう。
価格が下がったとき、100円、99円、98円でそれぞれ1000通貨ずつ買います。
そして、価格が上がったとき、98.5円、99.5円、100.5円でそれぞれ1000通貨ずつ売ります。
すると、1,500円の利益が得られます。
そしてまた、価格が下がったとき、100円、99円、98円でそれぞれ1000通貨ずつ買います。
為替は常に変動していますので、この売買の繰り返しにより、永遠に利益を得続けることが期待できます。

このような売買を自動的にしてくれるサービスがマネースクエアのトラリピです。



トラリピは、AIが相場を予想し、自動的な売買で利益を上げるようなサービスではありません。
売買のルールは自分で決める必要があります。
トラリピによる資産運用で実績のある何人もの方がブログで情報を公開してくれていますので、それを参考にして自分なりの売買ルールを作ることができます。
また、マネースクエアが提案する売買ルールを参考にすることもできます。
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なぜ為替に投資することにしたの?

ある通貨の価格(ある通貨をいくらの日本円で買えるのか)は、市場が開いている間、常に変動しています。
政治、経済、ニュース、災害、紛争といった様々な要因で為替は動きます。
ある通貨が明日いくらになるのか、ある通貨が1年後いくらになるのかを予測することは極めて困難です。

ただ、過去の値動きを元に、価格が変動する範囲をある程度予測することはできます。
それは、主要国同士の通貨ペアの場合、一方の通貨が度を越して弱くなり過ぎるということが考えにくいからです。
ある主要国の通貨が極端に弱くなる状態というのは、その1国だけの危機ではなく、全世界の危機であるといえます。
ある主要国の通貨が度を越して弱くなった場合、全世界の危機を回避すべく、なんらかの調整の力が働くはずです。
通貨同士で常に綱引きをしているけれど、どちらかが一方的に負けてしまうことは考えにくい、というのが主要国同士の通貨ペアだと考えられます。
ある一定の範囲内で価格が変動する(レンジ相場になっている)ことが期待できます。

投資先としては為替のほかに、個別株、株価指数、金、仮想通貨などが考えられます。
倒産のリスクがある個別株は別として、株価指数、金、仮想通貨などは上がり続けることが期待されています。
しかし、長期的には上がり続けるとしても、現金が必要なタイミングで希望の価格まで上がっているかどうかは分かりません。
下がっているタイミングにぶつかってしまう可能性もあります。

価格が変動する範囲はある程度決まっているという安心感があり、大きな利益は狙わず、小さな利益を得続けるという仕組みが気に入ったので、私はトラリピというサービスを用い、為替で資産を運用することにしました。

トラリピで資産を運用すると確実に儲かるの?

トラリピは元本が保証されたサービスではないので、確実に儲かるとはいえません。
リスクの大小は設定によって変わりますが、どのような設定をしてもリスクはゼロにはなりません。

ただ、生き残ることさえできれば、実現損益を積み重ねることにより、いつかは元本を回収することができます。
実現損益が元本と同額になったとき、投入した元本をすべて出金しても、運用開始時と同じリスクで運用を続けることができます。
元本が回収できれば、そこから先は利益のみが生み出されることになります。

どうなると資金大きく減らすことになるの?

トラリピは常に含み損を抱える運用手法ですが、主要国同士の通貨ペアはレンジ相場になっていることが期待できるので、含み損が無限に増え続けるとは考えにくく、一定の範囲内で増減すると考えられます。

ただ、想定を超える値動きがあり、証拠金維持率が100%を下回るとロスカットが執行されます。
ロスカットが執行されると、保有ポジションがすべて自動的に決済されるので必要証拠金のみが残る状態になります。
相場の急変で値が飛ぶと、追証(損失を必要証拠金だけでは賄えず、追加入金する義務が生じること)が発生する可能性もあります。

また、暴落(高騰)が起こると、含み損は指数関数的に大きくなります。
急激に含み損が大きくなる状態はメンタル的にとても辛く、耐え切れずに損切りをしたという話をブログでよく見かけます。
この状態で損切りをすると、資金を大きく減らすことになります。

どのような設定で運用しているの?

私は、鈴さん(@semiritaia_suzu)の運用資金2,000万円設定(8通貨ペア)をベースにして、注文を設定しています。
この設定は、バックテストの結果、リーマンショック時の必要資金が16,022,899円だったことを根拠としているとのことです。

全通貨ペアが同時にレンジ端に達した場合の必要資金をトラリピ運用試算表で確認すると32,664,088円。
運用資金は、その金額の61%程度と考えれば良さそうです(全通貨ペアが同時にレンジ端に達するとは考えにくく、複数の通貨ペアを運用することによってそのタイミングが分散されるため)。
レンジ端に達したときの必要資金の割合で2,000万円を按分し、各通貨ペアの運用資金を割り出しました(ここで割り出した運用資金は、8通貨ペアを同時に運用する場合に限って参考にできるもので、ある通貨ペアを単独で運用するときにはもっと多くの運用資金が必要です)。

鈴さんの運用資金2,000万円設定(8通貨ペア)のトラップ幅は、すべて0.1円(0.001ドル)です。
現在の私の設定は、豪ドル/円、豪ドル/NZドル、加ドル/円のトラップ幅が0.1円(0.001ドル)、米ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/米ドル、NZドル/円、NZドル/米ドルのトラップ幅が0.2円(0.002ドル)です。

私は実現損益を定年退職後の生活費の一部として使うことを目的にトラリピで資産を運用していますので、いまは得られた実現損益をすべて再投資に回しています。
トラップ幅が0.2円(0.002ドル)の通貨ペアは、実現損益が積み上がったら、1通貨ペアずつトラップ幅を半分にしていく予定です。
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【トラリピ】ZAR/JPYの運用を終了しました

【トラリピ】AUD/NZDのトラップ幅を半分にしました

【トラリピ】AUD/NZDの注文を追加しました

【トラリピ】AUD/JPYのトラップ幅を半分にしました

【トラリピ】CAD/JPYのトラップ幅を半分にしました

どうして運用に充てない資金を用意しているの?

マネースクエアのFX口座に2,000万円を入金していますが、いまはまだ鈴さんの運用資金2,000万円設定(8通貨ペア)では運用していません。
それは、運用に充てない資金を用意しておく必要があるからです。

この設定は、リーマンショック級のショック相場が訪れても耐えられる設定ではありますが、それを上回るトラリピに不利な相場となった場合には耐えられません。

生き残ることを第一に考え、余裕のある運用を心がけているので、運用に充てない資金を用意しています。
運用に充てていない資金は、現在575万円です。

価格がレンジ端に近づいたらどうするの?

コロナショックでは、豪ドル/円、豪ドル/米ドルが設定レンジを下抜けし、加ドル/円も設定レンジの下限に近づきました。

通常は8通貨ペアを同時に運用することで必要資金を抑えているので、単独の通貨ペアの必要資金を算出することはしません。
しかし、価格がレンジ端に近づいたときには単独の通貨ペアの必要資金を算出し、その通貨ペアに割り当てるようにしています。
こういった臨時の割り当てを行うためにも、運用に充てない資金を用意しておく必要があります。

【トラリピ】運用資金と注文の再検討

いまは豪ドル/円、豪ドル/米ドル、加ドル/円の価格がレンジ端から離れたので、単独の通貨ペアに割り当てた必要資金は解放しています。

どうして8通貨ペアで運用しているの?

トラリピによる資産運用で実績のある方のブログを拝見すると、戦略は人それぞれです。
単独の通貨ペアの運用で実績を上げている人、複数の通貨ペアの運用で実績を上げている人。
マイナススワップの通貨ペアは運用しない人、マイナススワップの通貨ペアも運用する人(スワップは通貨間の金利差によって生じるもので、マイナススワップのポジションを保有した場合、毎日利息を支払う必要があります)。

私は、多くの通貨ペアを運用してリスクを分散したいと考えています。
オセアニア通貨である豪ドル/円とNZドル/円は似たような動きをすることが予想されますが、それでも一方の通貨ペアはレンジ端に達したのに、もう一方の通貨ペアはレンジ端まで余裕があるといった違った動きをします。
豪ドル/NZドルは円も米ドルも含まれていないので、独自の動きをすると思われます。
レンジ相場になってさえいれば、運用する通貨ペアは可能な限り増やしたいと思っています。

運用資金を約1/3に抑えられるハーフ&ハーフ(想定レンジを半分に分け、上のレンジでは売り、下のレンジでは買いの注文をする手法)で注文をすると、どちらかのレンジでは必ずマイナススワップで運用することになります。
スワップは利率の変動により日々変わるものなので、プラススワップだったものがマイナススワップに変わるということも起こります。

主要国同士の通貨ペアはレンジ相場になることが期待できますが、ある主要国に想像を絶するような国難が絶対に起こらないとはいえません。
その意味でも多くの通貨ペアを運用することでリスクを分散したいと考えています。

なぜバックテストをしないの?

いくらバックテストを重ねても、明日のこと、1年後のことは分からないので、バックテストはしていません。
リーマンショック時の必要資金が16,022,899円だったという、鈴さんのバックテストの結果のみを参考にしています。

バックテストより重視しているのは、どうなったらどういうことが起こるのかを事前に知っておくための確認とシミュレーションです。

【トラリピ】どれだけの期間、大きな含み損に耐え続ける必要があったのか

【トラリピ】もしEUR/JPYが150円になったら

鈴さんの運用資金2,000万円設定(8通貨ペア)は、過去の値動きを拠りどころにしてレンジを想定し、0.1円(0.001ドル)幅でトラップを敷き詰めるだけという単純なものです。
この単純さが気に入っています。

幅広く均等にトラップを仕掛けて、どう動くか分からない相場の動きを待つ。
ある通貨ペアがレンジ端に近づいたときには、レンジ幅を広げるか、現在の注文を維持するか、部分的に損失を確定するか、運用を終了するか判断する。
そういったスタンスで運用しています。

資金効率を高めるならば、バックテストを重ねて運用する通貨ペアを厳選したり、価格帯によってトラップ幅を変えたりする必要があります。
しかし、私は資金効率を高めることを望みません。

相場が読めないので難しいことはせず、単純な設定で淡々と運用を続けたいと思っています。

なぜメキシコペソ/円を運用しているの?

トラリピでの資産運用をはじめて間もないころ、マネースクエアからメキシコペソ/円の運用に関する提案がありました。

【トラリピ】MXN/JPYの積極的運用を開始しました

自分なりに精査し、その提案を受け入れて資金100万円で運用を始めることにしました。

そして、運用を開始してわずか3か月後に、コロナショックがメキシコペソ/円を直撃。
過去最安値を更新する大暴落が起こり、運用資金を100万円から290万円に増やすことになりました。
大失敗です。

しかし、メキシコペソ/円の運用は、大暴落のさなかでさえ楽しいものでした。
その頃はプラススワップが大きかったので、X年耐えることができれば損失をゼロにできる、といった試算をして楽しんでいました。

現在は価格が少し戻り、いま全決済すると損失ゼロの状態で運用を終了できます。
新興国の通貨ペアであるメキシコペソ/円は、長期的にはレンジ相場になっていないと思われるので、運用を終了する方も増えてきました。

それでも運用を続けているのは、メキシコペソ/円に明るい兆しが見えるからです。
堅実な投資とはいえない、大きなリスクをとった運用になっていると言わざるを得ないのですが、メキシコペソ/円は「お楽しみ枠」として運用を続けています。

なぜ手動でトラリピ的売買をしないの?

マネースクエアのスプレッド(買値と売値の差=FX会社の利益)はかなり広めです。
スプレッドの狭いFX会社でトラリピ的売買を手動ですれば、より多くの利益を得ることができます。

コロナショックで相場が荒れた2020年3月9日。
仕事を終えて家に帰ると、約定通知専用のメールアドレスがこんなことになっていました。
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353件もの注文を手動で処理するのは無理です。
暴落(高騰)時こそがトラリピの稼ぎ時なのに、手動で処理をしていたら、この大チャンスを逃してしまいます。

サービスの提供を受けるには相応の対価を支払う必要があるので、マネースクエアのスプレッドの広さは許容できるものだと思っています。
そもそも、0.1円(0.001ドル)幅という細かさで注文を出しているので、トラリピを利用しないと運用自体ができません。

もし多額の現金が急に必要になったら?

すぐに現金化できる預貯金などの資産が650万円あるので、大抵のことはこの現金で対応できるのではないかと思っています。
もし、それ以上の現金が必要になった場合は、トラリピの注文を減らし、FX口座から出金することになります。

かなり余裕をもった設定で運用しているので、FX口座からまったく出金できないほどひっ迫した状態になることはないのではないかと想像しています。

1年2か月の運用を振り返って

現在の有効証拠金(全決済したときに出金できる金額)は21,524,782円ですので、いま全決済すると1,524,782円の利益が確定した状態で運用を終了することができます。
ただ、コロナショック時には含み損が約320万円まで膨らみましたので、今後、元本割れする可能性はまだまだあります。

ロスカットすることなく生き残り、実現損益を積み重ねることのみが重要なので、一時的に大きな含み損を抱えることは怖くはありません。
含み損は実現損益を生み出す元となるものなので、一時的に大きな含み損を抱えることは、むしろ喜ぶべきことです。

しかし、大きな含み損を抱えても喜んでいられるのは、資金管理がしっかりできている(と思っている)からです。
無理な設定をしていると、大きな含み損を抱えたタイミングでロスカットが起こり、資金を大きく減らすことになります。

2,000万円の資金で運用し、月平均約14万円の実現損益を得ているというのは、他の方と比べるとかなり低い利益率となっています。
それは、リスクを抑え、生き残ることを第一に考えて運用しているからです。

このブログが、同世代の方の参考に、似たような資産状況の方の参考に、少しでもなったとしたら嬉しいです。

※この情報は2021年1月1日現在のものです。

マネースクエア