トラリピでの資産運用方法には、相場観をもって運用する、相場観をもたずに運用するの2種類があります。

相場観をもって運用する場合は、運用する通貨ペアを厳選する、読みが外れたときには損切りする前提で狭いレンジで運用するといったことが行われます。

相場観をもたずに運用する場合は、長期でレンジ相場になっている通貨ペアを選ぶ、長期の値動きを確認して広いレンジで運用するといったことが行われます。

私は相場観をもたずに運用しているので、可能な限り多くの通貨ペアを運用したいと考えています。
各通貨ペアの運用結果は良いときもあれば悪いときもあるので、運用する通貨ペアは多ければ多いほど全体の運用結果が安定します。
レンジ相場にさえなっていれば、多少利益率が悪くてもその通貨ペアを運用したいと思っています。

広いレンジで運用しているので、その点でも利益率は悪くなります。
しかもその設定レンジは仮のものです。
長期で運用をすると、設定レンジを突き抜ける通貨ペアがほぼ確実にあらわれます。
そのときに設定レンジを広げられるよう、運用に充てない資金を用意する必要があるので利益率はさらに悪くなります。

おそらく用意した資金をすべて使うことはなく、のちに運用結果を振り返ったとき、こんなに資金効率の悪い運用をしてきたのかと呆れることになるでしょう。
相場観がないので、資金効率が悪い形で運用せざるを得ません。

とはいうものの、利益率が極端に低いUSD/JPYとAUD/USDは運用を続けるべきなのかどうか悩むことがあります。
2107_kitaichi
※2021年7月末現在

そんなときには長期のチャートを眺め、気持ちを落ち着かせることにしています。
210829-1
210829-2
過去30年で見ても、しっかりとレンジが形成されていていい感じです。
利益率が極端に低いといってもわずか2年弱の話なので、運用をやめる決断をするのはまだ早い気がします。
ブログでもあまり評判の良くない通貨ペアではあるのですが、今後の相場の動きによってはUSD/JPYとAUD/USDに助けられることがあるかも知れません。

……。
いや、助けられることは、ないかな~。

それでも、長期にわたってレンジを形成しているという安心感があるので、しばらく運用してみたいと思っています。