ここのところトライオートETFのナスダック100トリプル_ヘッジャーが好調すぎるので、みなさん浮足立っているように見えます。
そういう私も「ナスダック100指数で250万円儲かった」といったツイートを見かけると、お尻がムズムズします。

株価指数への投資については

トライオートETFで資産を運用する?>しない

で自分なりの結論を一応出したのですが、まだ足りていない気がするので、もう少し考えてみたいと思います。

投資先として、為替、株価指数、個別株、金、仮想通貨などが考えられ、分散投資の観点ではいろいろなものに投資するのが良さそうですが、深く考えずに分散投資すると、少し儲かったものもあれば、致命的に損したものもあるという状態になり、最終的には退場を余儀なくされるほどの損失が出てしまったという状況に陥ることが想像できます。

通貨の背景には国民の生活があります。
国民がより幸せになれるよう経済は働き、その結果が通貨の価値となってあらわれます。
通貨の価値は常に変動するものの、国民の生活を守る強い力が働き、通貨間で綱引きのような状態が起こって、レンジ相場が生まれます。
レンジ相場が崩れ、通貨の価値がゼロに等しくなったとき、国民の生活は破綻し、国は滅びます。
新興国ではそれが起こることがあるかも知れませんが、主要国ではそれが起こる可能性は著しく低いと考えられます。
ただ「日本沈没」のような大きな国難が起こると、主要国であっても通貨の価値が極端に下がることがあるかも知れません。
その意味では、クロス円の通貨ペアに多くの投資をしている現状は危険なのですが、日本に暮らし、おそらく日本で生涯を終えることを考えると、日本と心中するのは仕方ない面があるのかな、と思います。
「日本沈没」のような大きな国難は、おそらく生きている間には起こらないことでもありますし。

ナスダック100指数は、ナスダックに上場する上位100銘柄によって算出される株価指数なので、世界経済が成長し続ける運命にあるのならば長期的には上昇し続けることが期待されます。
乱高下することが特徴となっている指数なので、トラリピ的手法でトライするのも面白そうです。
しかし、国民の生活を守る強い力で綱引きをする為替と異なり、短期的、中期的な先行きが見通せません。
IT関連企業の占める割合が高いナスダック100指数は、ITバブルの崩壊といったことが起こると、15年、20年といった単位で値が戻らない危険があります。
ここのところの急激な値の上昇は、バブルであるようにも思えます。
200813-1
こういった理由で株価指数への投資を控えているわけですが、ここのところのナスダック100指数の急上昇は、おそらく好調な企業経営の状態をそのまま映したものであり、バブルではない可能性のほうが高いと思われます。
これからもナスダック100指数関連の爆益報告ツイートを指をくわえて眺めることになりそうですが、仕方がないな、と思っています。

国民の生活を守る強い力で綱引きをするという安心感がある為替に対して厚く投資したいという気持ちが、いまはさらに強くなっています。